消防設備士独立備忘録

飲食→ビルメン→消防設備士→起業への道のり

独立決意

2020年10月。

 

忘れもしない西神中央にある集合住宅での消防設備点検。

 

この日は、自分の会社の下請けの応援、というちょっと複雑な立ち位置での点検だった。

 

応援という立場上、自分に課された仕事は部屋内の火災感知器、避難はしごの点検。点検自体は慣れたもので、淡々とこなして次の指示を待つ。正直言うと淡々と仕事を実行できている時点で、それはもう仕事でなく作業であった。はっきりと言ってしまえば、つまらなかった。

 

 

その日の昼休憩中、1人車の中でモヤモヤとした気分でいた。

(面白くないな、、)

 

 

 

モヤモヤ、グルグルとした思考の末、ある事を閃いてしまう。

 

 

 

(せや、会社辞めて独立しよう!会社員でなく、フリーランスとして生きていこう!とりあえず1年やってみて、ダメやったらまた就職すればいい!)

 

、、何故このような偏った考えに至ったのか、今となってはナゾなのだが、当時は斬新すぎた閃きに興奮してしまい、冷静ではなかったのかもしれない。

だって当時はコロナ禍の最中だし(今もだけど)、嫁さんのお腹の中には新しい生命が芽生えていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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普通に考えれば、会社を辞めて独立しようなんて道、状況的に選ばないだろう。でも僕は選んでしまった。気付けば昼休憩中、「消防設備 独立」とか「消防設備 フリーランスとかGoogleで検索しまくっていた。独立したての会社のホームページに、メッセージを送ったり。「今、これこれこういう状況なんですけど、僕も独立できますかね〜??」みたいな内容で、、

 

独立するという閃きのおかげで、とにかく、何をどうしたらいいのか全く分からんけど、やる気だけは出てきた状態。

 

 

なんか、今までモヤモヤしてたモノが、パァーッと晴れていく感じ。全く何の根拠もないけど、なんとかなりそうなそんな深夜2時くらいのテンション。

 

そんな大学生みたいなテンションで、僕の心は完全に、会社を辞めて独立する方向に定まっていた。

 

 

当時の僕のスペック

年齢 34歳

会社 建物設備の点検、管理をやる会社での防災課経験2年(それまでは未経験)

資格 消防設備点検資格者1種2種、消防設備士甲種1、4、5類、乙種6類、第二種電気工事士

 

たったこれだけの能力で独立しようって話。

勢いって怖い、、笑

 

 

そこから本当に退職に至るまで、丸々1年かかってしまう。

ダイジェストで言うと

10月 退職を決意

11月 退職の意思を上司に伝えるが、様々な理由により却下される。

12月 管理の仕事を無くしてもらい、現場作業だけするようになる。

1月 ついに待望の娘が生まれる。娘の誕生日に消防設備士甲種2類に合格。

2月から5月 娘がかわいすぎてあっという間に5月になってしまう。

6月 退職の意思を改めて表明、無事に受理される。

7月 親父が急逝。葬儀や相続の事でバタバタする。

8月 引き続きバタバタ。やっと独立の準備をしだす。

9月 ←今ココ。

 

退職予定は10月10日。

いよいよ退職の日が近づいてきた、、、!!!